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大貫 晃; 中村 秀夫; 川村 慎一*; 最首 貞典*
日本機械学会熱工学講演会講演論文集, p.31 - 32, 2001/11
BWRの静的格納容器冷却系(PCCS)として横型熱交換器を用いることが検討されている。横型PCCSの除熱性能を規定するものの一つに2次側水プール内での熱伝達特性がある。本報では、原研で開発した多次元二流体モデルコードACE-3Dにより2次側水プール内の多次元沸騰流解析を行い、気液二相循環流や熱伝達特性に及ぼすプールサイズの影響を評価した。局所沸騰モードでの特性を分析し、伝熱管群内部では沸騰・凝縮の影響が支配的で、プールサイズの影響の小さいことがわかった。講演では単相自然循環時、並びにバルク沸騰時の特性を併せて報告する。
大場 弘則; 柴田 猛順
日本機械学会熱工学講演会講演論文集, 0, p.202 - 204, 1995/00
電子ビーム照射による金属蒸気生成において、熱効率向上のために多孔質高融点金属に銅を含浸させ、その蒸発特性を調べた。液体銅からの蒸発と比較するために、蒸発面温度分布を測定した。計測は単色フィルターとCCDカメラで蒸発面を撮像し、画像処理を施して行った。多孔質体を用いると、少ない投入電力で表面温度を高くでき、大量に蒸発できることがわかった。また、るつぼ内の熱収支を考察することで熱効率の向上が説明できた。
高瀬 和之; 日野 竜太郎; 宮本 喜晟
日本機械学会熱工学講演会講演論文集, p.251 - 252, 1993/11
高温工学試験研究炉(HTTR)で使用される突起付き燃料棒の伝熱性能を把握するために、実機運転条件を模擬したヘリウムガス雰囲気中で加熱して、燃料チャンネルの摩擦係数や熱伝達率を求めるとともに、HTTR炉心流動範囲である乱流域における熱流動挙動を3次元解析し、実験結果と比較した。本解析により、燃料チャンネル内の温度、圧力、流速等の詳細な分布を得ることができ、実験結果を補足することができた。しかしながら、流路内の平均熱伝達率の解析値は実験値を上回る結果となり、今後、使用したk-モデル定数の調整、または新たな乱流モデルの適応が必要である。
高瀬 和之
日本機械学会熱工学講演会講演論文集, p.248 - 250, 1993/00
核融合炉のプラズマ対向機器には、矩形冷却材流路の設置が検討されている。本研究は、正方形断面の冷却材流路に対して、プラズマ入射によって流路表面に生じる非均一な熱流束分布が熱伝達に及ぼす影響を数値的に評価したものである。作動流体は液体リチウムを想定した。流路のプラズマ対向面中央部の熱伝達率は、プラズマ入射熱流束の増加とともに低下し、ハルトマン数の増加とともに増大する。また、プラズマ対向面コーナ部の熱伝達率は、入射熱流束の増加とともに3近傍に漸近する。矩形流路の伝熱性能は流路コーナ部の熱伝達率でほぼ決定されるため、この部分の伝達をいかに向上させるかが矩形流路を使用する場合の重要課題である。